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2014.10.17 審査員

審査員紹介2

渡辺俊雄/NHK衛星映画劇場支配人

<那須は若き才能が出会う場、そして、はばたく場>

私は今年で5年連続、審査員として『那須SFF』に参加しますが、いつも思うのは、全国各地から集まった若き映像クリエーターたちの未来です。参加作品のほとんどは、限られた予算と日程の中で、大変な苦労を重ねながら作り上げた作品が多く、そこにこめられた情熱と創意工夫こそが感動を呼ぶのですが、ここで見つけた才能をどう発展させ、花開かせるのかが今後の課題です。世界中どこでも短編作品は映像作家として旅立つための登竜門になっており、那須もその貴重な場です。しかも、那須は「アニメ」と「実写」が同じステージで競い合う「異種格闘技」スタイルを貫いているのが特徴。めざす方向は違っても、素晴しい才能が集うこの場で新しい出会いが生まれ、協力し合うことで全く新しい芸術が誕生する可能性も感じるのです。毎年、受賞式後に開かれる「車座ディスカッション」は、審査した作品を実際に作った皆さんと親しく話し合える場で、私も非常に楽しみにしていますが、今年は参加者全員が、お互いに将来のパートナーを見つける場としても活用したいと考えています。

 

上智大学英文科卒業後、アナウンサーとしてNHK入局。福島・室蘭・鹿児島・岐阜局を経て、1988年より東京勤務に。ラジオセンター時代に「ラジオ深夜便」を設立する。98年、アナウンス室副部長から「衛星映画劇場支配人」に転身。映画関連番組の制作・解説・ナレーションなどを担当。近著に「寅さん、あなたが愛される理由」。

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